限られた敷地の中でも、庭のある暮らしを楽しみたい。

今回のお住まいでは、車2台分の駐車スペースを確保しながら、室内から楽しめる小さな庭を計画しました。

庭そのものは決して広くありません。

それでも完成後、お施主様からいただいたのは、

「部屋の中が広く感じます。カーテンを開けて暮らす、この心地よさをみんなにも知ってほしいです。」

という、とても嬉しい言葉でした。

ニワイエが大切にしているのは、庭だけをきれいにつくることではありません。

家の中から何が見えるのか。外からの視線をどう遮るのか。そして、庭があることで家の中の過ごし方がどう変わるのか。

今回は、そんな「家と庭を一緒に考えた」施工事例をご紹介します。

車を停めながら、庭もあきらめない

普段はご夫妻の愛車が一台ゆったりと停まっています
来客時も駐車スペースの心配がありません

今回のお住まいは、建物の前面に駐車スペースを確保し、その奥や建物のまわりに庭の要素を取り入れています。

「庭を広く取るために駐車場を狭くする」のではなく、日々の生活に必要な車2台分のスペースはきちんと残しました。

そのうえで、窓の外にウッドデッキを設け、植栽や木塀を配置しています。

庭、駐車場、玄関まわりをそれぞれ別に考えるのではなく、敷地全体を見ながら、それぞれの場所に役割を持たせました。

駐車スペースにも、少しの緑を

駐車場は、使いやすさを考えてコンクリートを中心に仕上げています。

ただ、すべてをコンクリートだけにしてしまうのではなく、道路際や玄関までの動線には植栽を入れました。

毎日車を停める場所、玄関へ向かう場所にも少し緑があることで、外構全体の印象がやわらかくなります。

庭として広い場所を確保できなくても、敷地の中に少しずつ緑を散りばめることで、暮らしの中で自然を感じられるようにしています。

細い通路も、暮らしの中の庭になる

建物の横には、自転車を置いたり、日常的に通ったりする細いスペースがあります。

限られた幅ですが、ただ通るだけの通路にはせず、自然石と植栽を取り入れました。

少し曲線をつけながら石を配置し、そのまわりに植物を添えることで、毎日の生活動線の中にも庭らしい表情が生まれています。

広い場所だけが「庭」ではありません。

玄関まで歩く時間や、自転車を出し入れする何気ない時間にも緑が見えることを大切にしています。

高い木塀で視線を遮りながら、圧迫感をつくらない

今回の庭で、大きなポイントになったのが周囲からの視線です。

住宅が近い場所では、せっかく大きな窓があっても、外からの視線が気になるとカーテンを閉めたままになってしまいます。

そこで、窓の外には高さのある木塀を設けました。

ただ、高い塀で囲えば良いというわけではありません。

庭がコンパクトだからこそ、塀の高さや色、窓からの距離、植栽の位置まで考えなければ、かえって圧迫感のある空間になってしまいます。

今回は明るい色の木塀を使い、その手前に枝の細い植栽を配置。

木塀だけを見るのではなく、植栽の枝葉や、その上に広がる空まで視線が抜けるように考えています。

ウッドデッキが、室内と庭をつなぐ

室内の大きな窓の先には、ウッドデッキを設けました。

窓を開ければ、そのまま腰掛けられるくらいの距離にある小さなデッキです。

大きなテーブルを置いたり、大勢で過ごしたりするような広いデッキではありません。

それでも、室内のすぐ先にもうひとつ床が続くことで、家の中と庭との境目がやわらかくなります。

少し外に腰掛けて風を感じたり、植栽を眺めたり。

日常の中で自然に使える場所になりました。

カーテンを開けると、部屋の先に庭が続く

お施主様が特に喜んでくださったのが、カーテンを開けたまま暮らせるようになったことでした。

カーテンを閉めれば、室内の空間は窓のところで終わります。

けれど、窓を開けて外を見ると、その先にはウッドデッキがあり、植栽があり、木塀があり、さらにその上には空があります。

室内そのものの面積が広くなったわけではありません。

それでも、視線が庭まで自然に続くことで、実際の広さ以上に空間の広がりを感じられるようになります。

お施主様がおっしゃった「部屋の中が広く感じる」という言葉は、まさにこの感覚なのだと思います。

窓ごとに、見せたい景色をつくる

庭の計画では、外から庭を見たときだけではなく、家の中のどこから何が見えるかを確認します。

大きな窓からは、木塀によって周囲の視線を遮りつつ、植栽が目に入るようにしています。

窓の外すべてを植物で埋めるのではなく、木塀の余白も残しているため、植栽そのものの姿が引き立ちます。

小さな庭だからこそ、「どこに何を置くか」がとても重要です。

高い木塀の先にも、空を残す

木塀は周囲からの視線を遮るため、しっかりとした高さを確保しています。

一方で、室内から庭を眺めたときに「壁に囲まれている」と感じないよう、上方向の抜けを意識しました。

木塀の上には空が見え、その手前を植栽の枝が伸びています。

横方向の視線は木塀でしっかり守りながら、上方向には開放感を残す。

庭が小さいからこそ、こうした視線の抜けが心地よさにつながります。

お施主様の声

完成したお庭を見ながら、お施主様からこんな言葉をいただきました。

「部屋の中が広く感じます。」

「カーテンを開けて暮らす、この心地よさをみんなにも知ってほしいです。」

庭が完成したことだけではなく、家の中での過ごし方が変わったことを喜んでいただけたことが、とても印象に残っています。

窓の向こうに、自分たちが心地よいと感じる景色がある。

だからこそ、カーテンを開けて暮らしたくなる。

そんな毎日の変化こそ、庭をつくる意味のひとつだと感じています。

このお庭のポイント

01|高い木塀で視線を遮り、カーテンを開けられるように

周囲の住宅からの視線を考え、高さのある木塀を設置しました。明るい色や植栽との組み合わせによって、視線を遮りながらも圧迫感を感じにくい空間を目指しています。

02|ウッドデッキで室内と庭をつなぐ

大きな窓の先にウッドデッキを設け、室内から庭まで視線が自然につながるようにしました。コンパクトな庭でも、室内から感じる広がりを大切にしています。

03|植栽は多さではなく「見える位置」を大切に

植栽をたくさん入れるのではなく、室内の窓や生活動線から自然に目に入る場所を選んで配置しました。

04|車2台分の駐車スペースを確保

庭をつくるために生活の利便性を犠牲にするのではなく、車2台分の駐車スペースを確保。そのうえで、デッキ・植栽・園路・目隠しを敷地の中にバランスよく配置しています。

小さな庭だからこそ、「広さ」ではなく「見え方」を考える

「土地が広くないから、庭はつくれない。」

「車を2台停めたら、庭をつくる余裕はない。」

そう思われる方も多いかもしれません。

けれど、庭の心地よさは面積だけで決まるものではありません。

窓の先に少し緑が見えること。

外からの視線を気にせず、カーテンを開けられること。

室内のすぐ先に、少し外へ出られる場所があること。

そして、その先に空が見えること。

限られたスペースでも、家の中からどう見えるかまで考えて庭をつくることで、暮らしの感じ方は変わります。

ニワイエがつくりたいのは、庭だけがきれいな家ではありません。

家と庭がつながることで、家の中まで心地よくなる暮らし。

庭づくりのご相談について

「駐車場を確保すると庭がほとんど残らない」「周囲の視線が気になってカーテンを開けられない」「小さなスペースでも居心地のいい庭をつくりたい」など、敷地条件に合わせてご提案いたします。

庭だけではなく、家の中からの見え方や毎日の過ごし方まで含めて、一緒に考えてみませんか。

小さな庭でも、暮らしはもっと心地よくできます

「駐車スペースを取ると庭がほとんど残らない」「周囲の視線が気になってカーテンを開けられない」「小さなスペースでも、家の中から緑を楽しみたい」。

そんなお悩みがある方も、まずは今のお住まいや敷地のことをお聞かせください。

ニワイエでは、庭だけを見るのではなく、家の中からの見え方や窓とのつながり、駐車スペース、外からの視線まで含めて考えながらご提案しています。

限られた広さでも、「カーテンを開けて過ごしたくなる庭」はつくれます。

庭づくりや外構リフォームをご検討中の方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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